ITパスポート 2015年 (平成27年 秋期) 問5「自社で利用する購買システムの導入に当たり,外部サービスであるSaaSを利用した事…」の正解と解説です。ITパスポート試験の「ストラテジ系」分野の過去問で、これまでの受験者の正答率は約86%です。
正解
ア. サービス事業者から提供される購買業務アプリケーションのうち,自社で利用したい機能だけをインターネット経由で利用する。
正答率 85.7%(1,615人中 1,384人が正解)
問題の解説
SaaS(Software as a Service)の利用事例を問う問題. SaaSはクラウドコンピューティングのサービスモデルの一つで,ベンダがインターネット経由でアプリケーション機能そのものを提供する形態である. 利用者は自社でハードやソフトを保有せず,Webブラウザ等から必要な機能だけを月額等で利用する. 関連語にPaaS(Platform as a Service)=実行環境提供,IaaS(Infrastructure as a Service)=仮想サーバ・ストレージ提供がある. パッケージソフトの購入,自社開発,クライアントサーバ型導入はオンプレミス(自社所有)に分類され,SaaSではない. 「サーバを所有せずネット越しに機能だけ借りる」のがSaaSの本質である.
選択肢ごとの解説
- 正解. インターネット経由でクラウド事業者が提供する購買管理機能だけを利用する形態は,アプリケーション機能をネット越しに提供するというSaaSの定義そのものに該当する. 自社でサーバやライセンスを保有せず必要な機能だけを使う代表例といえる. ブラウザベースでの利用が典型.
- 誤り. 既存購買システムをパッケージソフトで刷新するのは自社保有(オンプレミス)型の導入で,SaaSではない. パッケージ製品を自社サーバにインストールして使う方式は伝統的なソフトウェア利用形態で,所有・運用責任が自社に残る点でSaaSと区別される. 所有形態の違いに注目する.
- 誤り. 購買業務をアウトソーシング先に委託するのは業務委託(BPO: Business Process Outsourcing)であり,ITサービスの提供形態であるSaaSとは別概念. SaaSはソフト機能を借りる仕組み,BPOは業務遂行そのものを外部に委ねる仕組みと区別される. 委託対象の差を意識する.
- 誤り. 自社開発した購買システムをクライアントサーバで運用するのは完全な自社所有型で,SaaSの対極にあたる. ハード・ソフト・運用すべてを自社で抱えるオンプレミス型の典型例であり,ネット越しに機能だけ借りるSaaSとは正反対の構成となる. 開発・運用責任が自社に集中する点が違い.
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