ITパスポート試験 ITパスポート 2015年 (平成27年 秋期)6: SCMシステムの説明として,適切なものはどれか。

ITパスポート 2015年 (平成27年 秋期)
Q 66 / 100
システムの説明として,適切なものはどれか。
この問の正解率:81.07%(882件)
この問題の本文・選択肢・正解・解説(展開)

問題本文

SCMシステムの説明として,適切なものはどれか。

選択肢

  • .企業内の個人がもつ営業に関する知識やノウハウを収集し,共有することによって効率的,効果的な営業活動を支援するシステム
  • .経理や人事,生産,販売などの基幹業務と関連する情報を一元管理し経営資源を最適配分することによって,効率的な経営の実現を支援するシステム
  • .原材料の調達から生産,販売に関する情報を,企業内や企業間で共有・管理することで,ビジネスプロセスの全体最適を目指すための支援システム
  • .個々の顧客に関する情報や対応履歴などを管理することによって,きめ細かい顧客対応を実施し,顧客満足度の向上を支援するシステム

正解

. 原材料の調達から生産,販売に関する情報を,企業内や企業間で共有・管理することで,ビジネスプロセスの全体最適を目指すための支援システム

解説

SCM(Supply Chain Management)の説明を問う問題. SCMは,原材料の調達から生産,在庫,物流,販売,最終顧客への提供までを一連のサプライチェーンとして捉え,複数企業や複数部門を跨いで情報を共有し,全体最適の観点から経営資源を効率配分する経営管理手法. POS等から得たリアルタイム需要情報を上流の製造元に伝達し,過剰在庫や欠品を抑えタイムリーな生産・物流を実現するのが典型. 混同しやすい用語にCRM(顧客関係管理),ERP(基幹業務統合),SFA(営業支援)がある. SCMの主役は「調達〜物流の流れ」と整理する.

選択肢ごとの解説

  • .誤り(ERPの説明). 企業の経営資源全体(購買・生産・販売・経理・人事等)を統合的に管理し全体最適化を図るのはERP(Enterprise Resource Planning)であり,社内基幹業務統合が主眼. SCMは社外も含む供給連鎖の最適化が対象で,守備範囲が異なる. 統合範囲の境界に注目する.
  • .誤り(CRMの説明). 顧客との長期的な良好関係を構築し収益拡大を目指す管理手法はCRM(Customer Relationship Management)で,顧客情報・購買履歴を一元管理する. SCMは供給側の最適化が対象であり,顧客個人との関係維持はCRMの領域と区別する. 顧客接点が中心か供給チェーンが中心かで判別.
  • .正解. 部品供給から販売,さらには消費者までを一つのチェーンと見立て,情報を共有しつつ全体最適でモノの流れを管理するのはSCMの定義そのもの. 在庫圧縮,リードタイム短縮,需要変動への即応など,複数企業間の連携を含む供給連鎖最適化が本質となる.
  • .誤り(SFAの説明). 営業活動の効率化やノウハウ共有のために情報技術を活用する手法はSFA(Sales Force Automation)で,営業部門の生産性向上が目的. SCMは調達〜販売の物流・情報フローを横断的に最適化する仕組みであり,営業活動支援とは性格が異なる. 対象部門と目的の違いで判別する.

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