問題本文
プロジェクトマネジメントの知識エリアには,プロジェクトコストマネジメント,プロジェクト人的資源マネジメント,プロジェクトタイムマネジメント,プロジェクト調達マネジメントなどがある。あるシステム開発プロジェクトにおいて,テスト用の機器を購入するときのプロジェクト調達マネジメントの活動として,適切なものはどれか。
選択肢
- ア.購入する機器を用いたテストを機器の納入後に開始するように,スケジュールを作成する。
- イ.購入する機器を用いてテストを行う担当者に対して,機器操作のトレーニングを行う。
- ウ.テスト用の機器の購入費用をプロジェクトの予算に計上し,総費用の予実績を管理する。
- エ.テスト用の機器の仕様を複数の購入先候補に提示し,回答内容を評価して適切な購入先を決定する。
正解
エ. テスト用の機器の仕様を複数の購入先候補に提示し,回答内容を評価して適切な購入先を決定する。
解説
プロジェクトマネジメントの知識エリアと活動の対応を問う問題. PMBOK(Project Management Body of Knowledge)では,プロジェクトを統合・スコープ・スケジュール(タイム)・コスト・品質・資源(人的資源)・コミュニケーション・リスク・調達・ステークホルダの10の知識エリアで管理する. 本問では「テスト用機器を購入する」活動が扱われ,複数候補から見積もりを取得し仕様を比較評価して購入先を決定する行為は調達マネジメントの中核. 一方,スケジュール作成はタイム,操作トレーニングは人的資源,費用を予算に計上し予実管理するのはコストの守備範囲となる. 知識エリアと具体活動の対応関係を整理する.
選択肢ごとの解説
- ア.誤り(タイム/スケジュールマネジメントの例). 機器納入後にテスト開始するようスケジュールを作成するのはプロジェクトタイムマネジメント(スケジュールマネジメント)の活動で,調達マネジメントではない. スケジュール作成・調整・進捗監視がタイムマネジメントの中心であり区別する.
- イ.誤り(人的資源マネジメントの例). 機器を扱う担当者へのトレーニング実施はプロジェクト人的資源マネジメントの活動で,メンバ育成・スキル獲得支援が目的. 機器調達そのものとは異なる活動領域であり,人材面の管理活動として整理されることに注意する.
- ウ.誤り(コストマネジメントの例). 機器購入費用を予算に計上し総費用の予実績を管理するのはプロジェクトコストマネジメントの活動で,予算策定・コスト追跡が中心. 調達先選定とは別の領域であり,費用計画・実績把握というコスト視点の管理に該当する.
- エ.正解. テスト用機器の仕様を複数の購入先候補に提示し,回答内容を評価して購入先を決定する行為は,外部から物品・サービスを調達する一連の活動でプロジェクト調達マネジメント(procurement management)の中核業務. RFI・RFP発出から契約締結・納品受入までを管理する.
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