ITパスポート試験 ITパスポート 2015年 (平成27年 秋期)29: プロジェクト開始後,プロジェクトへの要求事項を収集してスコープを定義する。スコープを定義する目的として,最も適切なものはどれか。

ITパスポート 2015年 (平成27年 秋期)
Q 2929 / 100
プロジェクト開始後,プロジェクトへの要求事項を収集してスコープを定義する。スコープを定義する目的として,最も適切なものはどれか。
この問の正解率:63.34%(1,001件)
この問題の本文・選択肢・正解・解説(展開)

問題本文

プロジェクト開始後,プロジェクトへの要求事項を収集してスコープを定義する。スコープを定義する目的として,最も適切なものはどれか。

選択肢

  • .プロジェクトで実施すべき作業を明確にするため
  • .プロジェクトで発生したリスクの対応策を検討するため
  • .プロジェクトの進捗遅延時の対応策を作成するため
  • .プロジェクトの目標を作成するため

正解

. プロジェクトで実施すべき作業を明確にするため

解説

プロジェクトのスコープ定義の目的を問う問題. プロジェクトスコープ(scope)とは,そのプロジェクトで「何を」「どこまで」実施するかという作業範囲・成果物範囲を明確化したもので,PMBOKの「スコープマネジメント」の中心概念. スコープ定義の目的は,プロジェクトで実施すべき作業を洗い出して合意し,後工程のスケジュール・コスト・品質・要員計画の基礎とすること. スコープが曖昧だと「スコープクリープ(範囲のじわじわ拡大)」が起き,コスト超過・納期遅延の原因となる. リスク対策や進捗遅延対応はリスクマネジメント・スケジュール管理の領域で,スコープ定義の直接目的ではない.

選択肢ごとの解説

  • .正解. プロジェクトで実施すべき作業を明確にすることがスコープ定義の中心目的で,WBS(作業分解構成図)等を用いて作業範囲と成果物を確定する. これにより費用見積・スケジュール作成・要員配置などの後工程計画の前提が固まり,プロジェクトの管理可能性が高まる.
  • .誤り. プロジェクトで発生したリスクへの対応策検討はリスクマネジメントの活動で,スコープ定義とは別プロセス. スコープを明確にすることでリスクの一部(範囲拡大リスクなど)は抑制されるが,リスク対応策作成そのものはスコープ定義の目的ではない. プロセスを区別する.
  • .誤り. 進捗遅延時の対応策作成はスケジュールマネジメントや変更管理プロセスで行うもので,スコープ定義段階での目的ではない. 遅延対応は実行・監視コントロール段階で必要となる活動で,計画初期に作業範囲を決めるスコープ定義とは異なるフェーズの活動.
  • .誤り. プロジェクトの目標作成はプロジェクト憲章や立上げプロセスで行うもので,スコープ定義より上位の活動. 目標が決まってからその実現に必要な作業範囲を洗い出すのがスコープ定義であり,順序が逆. 立上げ→スコープ定義→計画詳細化という流れを確認する.

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