問題本文
システム要件定義の段階で,検討したシステム要件の技術的な実現性を確認するために有効な作業として,適切なものはどれか。
選択肢
- ア.業務モデルの作成
- イ.ファンクションポイントの算出
- ウ.プロトタイピングの実施
- エ.利用者の要求事項の収集
解説
正答はウ. システム要件定義段階で技術的実現性を確認する有効な手法はプロトタイピングである. 試作品 (プロトタイプ) を実際に作って動かしてみることで, 技術的に実現可能か, 性能要件を満たせるか, ユーザインタフェースが妥当かなどを早期に検証できる. 業務モデル作成 (業務分析), ファンクションポイント算出 (規模見積り), 利用者要求事項収集 (要件抽出) はそれぞれ別の作業で技術的実現性検証には直結しない. 不確実性の高い技術要素を抱えるシステム開発でプロトタイピングは特に有効な手法.
選択肢ごとの解説
- ア.業務モデルの作成は対象業務の構造を分析・モデル化する作業で, 業務要件を可視化するのに有効である. 技術的実現性の検証ではなく業務の理解と整理が目的のため, 問題文の趣旨とは異なる別フェーズの活動であり不適切な選択肢である. 問題文の趣旨と合致しない不適切な選択肢である.
- イ.ファンクションポイント算出はシステムの機能規模を定量化し開発工数や費用を見積もる手法であり, 技術的実現性の検証ではなく規模測定が目的. 要件定義段階で工数算定には使われるが実現性検証とは別の作業であるため誤りである. 問題文の趣旨と合致しない不適切な選択肢である.
- ウ.プロトタイピングは試作品を実際に開発・動作させ技術的実現性や性能・UI等を要件定義段階で検証する有効な作業で, 問題文の条件に合致する正答. 不確実な技術要素を早期に潰し手戻りリスクを下げる効果がある重要な手法として活用される. 問題文の条件と完全に整合する適切な選択肢である.
- エ.利用者要求事項の収集は要件定義の入り口の作業で何を作るかを明確化する段階. ニーズの聞き取りが主目的で, 技術的にどう実現するかという実現性検証の側面はカバーしないため問題文には合致しない別作業である. 要求抽出が本質. 問題文の趣旨と合致しない不適切な選択肢である.
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