問題本文
SNSを企業内に導入する目的として,最も適切なものはどれか。
選択肢
- ア.会議時間の設定などの社員のスケジュール管理に要する手間を削減する。
- イ.拠点ごとに関係者を1か所に集めて,会議の相手や資料などを画面に表示しながら会議を行うことで,出張による費用や時間を削減する。
- ウ.ネットワーク上のコミュニティの場を通じて,業務上有益な人脈を形成する。
- エ.りん議書の承認といった複数の社員の手続が必要な作業において,書類の人手による搬送の手間を削減する。
正解
ウ. ネットワーク上のコミュニティの場を通じて,業務上有益な人脈を形成する。
解説
正答はウ. SNS (Social Networking Service) を企業内に導入する目的は, 社員同士のコミュニケーション活性化, 部署を越えた情報共有, ネットワーク上のコミュニティを通じた人脈形成 (ナレッジコミュニティ) にある. 業務上有益な人脈や暗黙知の流通を促進する点がポイントで, 部署横断で詳しい人を探したり情報交換したりする使い方が想定される. グループウェア (スケジュール管理・施設予約), Web会議システム (拠点間映像会議), ワークフローシステム (申請承認の電子化) など類似ツールとの目的の違いを整理して覚えるとよい. 用途別に専用システムが用意されている.
選択肢ごとの解説
- ア.社員のスケジュール管理の手間削減はグループウェアやスケジューラの目的であり, 掲示板型コミュニティを軸とするSNSの主目的ではない. グループウェアはスケジュール・施設予約・回覧板・電子掲示板等を統合提供する社内基盤ツールでSNSとは性格が大きく異なる役割を持つ.
- イ.拠点ごとに集まり画面共有しながら会議を行うのはWeb会議システムやテレビ会議システムの説明で, 映像音声を介した遠隔会議で出張削減効果は得られるが, コミュニティを軸とするSNSの導入目的とは性格が異なる. リアルタイム通信が主体で目的が違うため誤りである.
- ウ.ネットワーク上のコミュニティを通じて社員同士の交流を促し業務上有益な人脈・情報網を形成する点が企業内SNSの本質的目的に合致する. 部署横断の知識共有, 暗黙知の流通促進, インフォーマルな相談ルートの可視化にも資する有効なコミュニケーション基盤として機能する.
- エ.りん議書承認等の書類搬送手間削減はワークフローシステムの目的で, 申請→承認→決裁の流れを電子化し承認状況を可視化する. SNSは双方向コミュニケーションの場であり, 定型的な業務処理を主目的とせず別カテゴリのシステムに分類されるため誤りである.
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