問題本文
関係データベースのデータを正規化することによって得られる効果として,適切なものはどれか。
選択肢
- ア.異機種のコンピュータ間でのデータの互換性の確保
- イ.データ圧縮処理による格納効率の向上
- ウ.データの重複や矛盾の排除
- エ.データを格納した装置の障害に備えたバックアップの省略
解説
データベースの正規化(Normalization)は,テーブルを適切に分割してデータの冗長性(重複)を排除し,更新・挿入・削除時に生じる異常(更新異常,挿入異常,削除異常)を防ぐ設計手法である。第1正規形から第3正規形(または高次の正規形)への段階的な整理が一般的。正規化の効果は「データの重複と矛盾の排除」。正解はウ。
選択肢ごとの解説
- ア.異機種コンピュータ間のデータ互換性確保はデータ形式の標準化(CSV,XMLなど)や変換処理の問題であり,テーブル構造の冗長性排除を目的とする正規化の効果ではない。
- イ.正規化によってデータの重複が削減され,ストレージ使用量が減ることはあるが,正規化は圧縮アルゴリズムによるデータ圧縮処理ではなく,テーブル設計の変更によるもの。「データ圧縮処理による格納効率向上」は正確な説明ではない。
- ウ.正規化の主目的はデータの重複を排除してデータの一貫性を保ち,更新時に矛盾が生じないようにすることである。1つのデータを1か所に記録することで,更新したときに全箇所が自動的に最新になる設計を実現する。正解。
- エ.正規化を行ってもデータベースサーバや記憶装置の物理的な障害には対処できない。障害対策としてのバックアップ・リカバリ,RAID構成などは正規化とは独立した別の対策であり,正規化によってバックアップが不要になるわけではない。
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