ITパスポート 2013年 (平成25年 秋期) 問26「TOBの説明として,適切なものはどれか。…」の正解と解説です。ITパスポート試験の「ストラテジ系」分野の過去問で、これまでの受験者の正答率は約57%です。
正解
イ. 企業間で出資や株式の持合いなどの協力関係を結ぶこと
正答率 56.7%(1,518人中 860人が正解)
問題の解説
TOB(Take Over Bid,株式公開買付け)は,買付期間・株数・価格などを公表して,市場外で不特定多数の株主から株式を買い集める手法で,経営権取得を目的とすることが多いM&Aの一形態です。混同しやすいのはMBO(Management Buy Out,経営陣による自社株取得),LBO(Leveraged Buy Out,買収先資産担保借入での買収),資本提携・業務提携(出資や持合いによる協力関係)で,それぞれ別の企業買収・提携手法です。買収戦略の選択肢として代表的なものを整理することが重要です。
選択肢ごとの解説
- 正解。買付期間・株数・価格などを公表し市場外で特定企業の株式を買い付けるのがTOB(Take Over Bid,株式公開買付け)。経営権取得を目的とした敵対的・友好的買収の手法として用いられ,株主に公平な機会を提供する制度。
- 出資や持合いの協力関係は資本提携・業務提携であり,TOBとは異なる。戦略的アライアンスとも呼ばれ,株式公開買付けではない別の協力形態のため誤り。買収ではなく協力関係構築が目的。
- 経営陣による自社株取得はMBO(Management Buy Out,マネジメント・バイアウト)で,TOBとは異なる。経営陣が自らオーナーになる手法で,上場廃止して非公開化することが多い。主体が異なるため誤り。
- 買収先企業の資産を担保にした借入れで買収するのはLBO(Leveraged Buy Out,レバレッジド・バイアウト)で,TOBとは異なる手法のため誤り。買収資金の調達手段による分類で,てこ(レバレッジ)の効いた買収。
ITパスポート 2013年 (平成25年 秋期) の過去問一覧に戻る・問26