問題本文
技術を理解している者が企業経営について学び,技術革新をビジネスに結びつけようとする考え方はどれか。
解説
MOT(Management Of Technology,技術経営)は,技術を理解した者が経営を学び,技術革新を企業価値や事業に結びつけて経済的価値の最大化を目指す経営の考え方です。技術と経営の橋渡しを担う概念で,日本では2000年代以降MOT教育プログラムが整備されました。混同しやすいのはJIT(Just In Time,かんばん方式の在庫圧縮手法),OJT(On the Job Training,職場での実務を通じた人材育成),TQM(Total Quality Management,全社的品質管理)で,いずれも技術経営とは異なる経営手法・教育手法です。
選択肢ごとの解説
- ア.JIT(Just In Time)はトヨタ生産方式の中核となる在庫圧縮手法で,必要なものを必要なときに必要な量だけ供給する考え方。プル型生産でかんばん方式を用いる。技術経営の考え方ではなく生産管理手法のため誤り。
- イ.正解。MOT(Management Of Technology,技術経営)は技術を理解した者が経営を学び,技術革新を事業や企業価値に結びつける考え方そのもの。日本語で技術経営と訳され,イノベーション創出を経営側面から推進する重要な概念。
- ウ.OJT(On the Job Training)は職場での実務を通じて先輩から後輩へ知識・技能を伝える人材育成手法。集合研修(Off-JT)に対する概念で,技術経営の考え方ではなく教育訓練方式のため誤り。
- エ.TQM(Total Quality Management,総合的品質管理)は全社的・組織的に継続して品質改善活動を行う経営手法。デミング賞の対象となる品質管理活動の総称で,技術経営とは目的が異なるため誤り。
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