ITパスポート 2014年 (平成26年 秋期) 問18「経営状態に関する次の情報のうち,上場企業に有価証券報告書での開示が義務付けられて…」の正解と解説です。ITパスポート試験の「ストラテジ系」分野の過去問で、これまでの受験者の正答率は約55%です。
正解
ウ. a,c,d
正答率 54.9%(966人中 530人が正解)
問題の解説
有価証券報告書は金融商品取引法に基づき,上場企業が事業年度ごとに開示を義務付けられる法定開示書類である. 経理の状況として,キャッシュフロー計算書(CF)・損益計算書(P/L)・貸借対照表(B/S)などの財務諸表を含む(本問の選択肢ではa,c,dが該当する). 一方,市場シェアは法定開示義務がある定型項目ではなく,任意開示や決算説明資料・IR資料に記載される程度の情報である(bは法定開示の必須項目に該当しない). 財務三表(B/S・P/L・CF)の名称と性格を整理し,さらに有価証券報告書の構成上の「経理の状況」に何が含まれるかを押さえる.
選択肢ごとの解説
- 誤り. a(キャッシュフロー計算書),b(市場シェア),c(損益計算書)を挙げているが,市場シェアは有価証券報告書での開示が法的に義務付けられる定型項目ではない. 法定開示の対象は財務諸表中心であり,市場シェアは任意開示やIR資料での扱いとなる. bが含まれる選択肢は誤りである.
- 誤り. a(CF),b(市場シェア),d(B/S)を挙げており,市場シェアを含む点が誤り. また損益計算書(c)を外している点も問題で,有価証券報告書では財務三表(B/S・P/L・CF)が中核として開示される. 市場シェアを除き,かつ財務三表を全て含む選択肢を選ぶ必要がある.
- 正解. a(キャッシュフロー計算書),c(損益計算書),d(貸借対照表)の3つは,有価証券報告書の経理の状況として開示が義務付けられる財務諸表. 市場シェア(b)は法定開示項目ではないため,a・c・dの組合せが唯一の正解となる. 財務三表+附属明細表のセットを意識する.
- 誤り. b(市場シェア),c(損益計算書),d(貸借対照表)としているが,市場シェアは法定開示項目ではないため不適切. 加えてキャッシュフロー計算書(a)を外している点でも誤り. 有価証券報告書は財務三表セットでの開示が原則であり,いずれの誤りも本問では失格となる.
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