問題本文
ソフトウェアのテストで使用するブラックボックステストにおけるテストケースの作り方として、適切なものはどれか。
選択肢
- ア.全ての分岐が少なくとも1回は実行されるようにテストデータを選ぶ。
- イ.全ての分岐条件の組合せが実行されるようにテストデータを選ぶ。
- ウ.全ての命令が少なくとも1回は実行されるようにテストデータを選ぶ。
- エ.正常ケースやエラーケースなど、起こり得る事象を幾つかのグループに分けて、各グループが1回は実行されるようにテストデータを選ぶ。
正解
エ. 正常ケースやエラーケースなど、起こり得る事象を幾つかのグループに分けて、各グループが1回は実行されるようにテストデータを選ぶ。
解説
ブラックボックステストは内部構造を見ず,プログラムの入出力仕様(機能仕様)に着目してテストケースを設計する手法. 代表的技法に同値分割(入力を意味あるクラスに分割し各クラスから代表値選択)と境界値分析(クラスの境界付近の値を選ぶ)がある. 命令網羅・分岐網羅・条件網羅は内部構造を見るホワイトボックステストの設計基準で,本問の対象外. 機能観点からテストを設計するアプローチとして単体テスト後の上位テストで多用される. 仕様書ベースのテスト設計手法として結合テストやシステムテストで頻用される. 仕様の理解と入力空間の効率的なカバレッジ確保が技法の核となる.
選択肢ごとの解説
- ア.誤り. 全ての分岐が1回以上実行されるよう選ぶのは分岐網羅(branch coverage)の説明であり,プログラム内部の制御フローを基準とするホワイトボックステストの設計基準. 内部の論理構造を網羅する技法であり,ブラックボックスではない.
- イ.誤り. 全ての分岐条件の組合せが実行されるよう選ぶのは条件網羅(condition coverage)や複合条件網羅系の説明であり,内部の論理条件を基準とするホワイトボックステストの設計基準に該当する. 内部構造を見る技法の代表例. . 用語の定義と区別を正確に理解することが本問題の核心と
- ウ.誤り. 全ての命令が1回以上実行されるよう選ぶのは命令網羅(statement coverage)の説明であり,プログラム内部の命令単位を基準とするホワイトボックステストの設計基準. 内部構造を網羅する基本的なカバレッジ基準である. . 用語の定義と区別を正確に理解することが本問題の核心と
- エ.正しい. 入力を起こり得る事象でグループ分けし各グループから代表値を選ぶのは同値分割の考え方であり,ブラックボックステストの基本のため. 入出力仕様だけから設計する手法の代表的技法で,網羅性を効率的に確保する. この用語の正確な定義と他選択肢との明確な区別を押さえることが理解の要点
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