問題本文
次の記述a〜dのうち、システム利用者にとって使いやすい画面を設計するために考慮するものだけを全て挙げたものはどれか。 a 障害が発生したときの修復時間 b 操作方法の覚えやすさ c プッシュボタンの配置 d 文字のサイズや色
選択肢
- ア.a, b, c
- イ.a, b, d
- ウ.a, c, d
- エ.b, c, d
解説
ユーザビリティ(画面の使いやすさ,JIS Z 8521,ISO 9241-11準拠)は利用者が画面を操作する際の効率・有効・満足度に関わる設計要素. 具体的には操作方法の覚えやすさ(b,学習しやすさ),プッシュボタンの配置(c,操作効率),文字のサイズや色(d,視認性)が該当する. 一方,a「障害修復時間」は保守性・可用性の指標で,利用者が日常画面を操作する際の使いやすさとは別領域の概念であり,信頼性設計の話題に該当する. JIS Z 8521がユーザビリティの定義と評価指針を標準化している. 利用者中心設計(UCD)の考え方に基づく代表的な設計品質指標である.
選択肢ごとの解説
- ア.誤り. aの障害発生時の修復時間は保守性・可用性の指標であり,使いやすさには直接関係しない. 画面ユーザビリティ要素として含めるのは適切でない選択肢であり,信頼性設計とユーザビリティ設計を混同した誤りの組合せである. . 用語の定義と区別を正確に理解することが本問題の核心となる
- イ.誤り. aを含むため不適切. 修復時間は使いやすさの設計要素ではないため,この組合せでは画面ユーザビリティの考慮事項として完結しない. bが含まれない点も,学習効率という重要なユーザビリティ要素が抜ける欠点となる. . 用語の定義と区別を正確に理解することが本問題の核心となる
- ウ.誤り. bの操作方法の覚えやすさが含まれず,ユーザビリティの中核要素が抜けている. 学習しやすさが欠落した組合せは画面の使いやすさを十分にカバーできず,さらにaを含むことで保守性指標の混入という二重の不適切さを持つ. . 用語の定義と区別を正確に理解することが本問題の核心となる
- エ.正しい. b(覚えやすさ)・c(ボタン配置)・d(文字サイズ・色)はいずれも画面ユーザビリティに直結する設計要素のため. 学習効率・操作効率・視認性を網羅する組合せであり,JIS Z 8521が定義する使いやすさの観点に合致する. . 用語の定義と区別を正確に理解することが本問題の核心となる
ITパスポート 2014年 (平成26年 春期) の過去問一覧へ戻る・問32