問題本文
有形固定資産の減価償却を表に示した条件で行うとき,当年度の減価償却費は何円か。
選択肢
- ア.112,500
- イ.120,000
- ウ.180,000
- エ.187,500
解説
減価償却(定率法)の計算問題. 定率法は,毎年の期首未償却残高(=取得原価−前年度までの累計償却額)に一定の償却率を掛けて当年度の減価償却費を算出する方法. 公式は当年度償却費=(取得原価−前年度までの累計償却額)×償却率. 本問では取得原価480,000円,累計償却額300,000円,償却率0.625のため,期首未償却残高=480,000−300,000=180,000円,当年度減価償却費=180,000×0.625=112,500円となる. 定額法(取得原価×償却率で毎期一定)と混同しないこと. 定率法は初期に多く償却し後年は少なくなる傾向があり,本問でも期末未償却残高は67,500円となる.
選択肢ごとの解説
- ア.正解. 定率法の公式に従い,期首未償却残高=480,000−300,000=180,000円,当年度減価償却費=180,000×0.625=112,500円となる. 定率法は未償却残高に償却率を掛ける方式で,経過年数とともに償却額が逓減していくのが特徴. 計算プロセスを公式どおり追えば一意に得られる値.
- イ.誤り. 120,000円は誤った経路で出てしまう値で,例えば(480,000−300,000)×(1−1/4)×0.625=181,875×… のような誤計算や,別の率を用いた場合に出やすい. 正しくは未償却残高180,000に0.625を直接掛けるべきで,中間で別の演算を入れる必要はない.
- ウ.誤り. 180,000円は期首未償却残高そのもので,これに償却率を掛ける前の段階の値. 「未償却残高=当年度償却費」と勘違いした場合に選んでしまう典型的な誤答であり,定率法では未償却残高に必ず償却率(本問では0.625)を掛ける手順を漏らしてはならない.
- エ.誤り. 187,500円は取得原価480,000×0.625×0.625…のような複利計算で得られそうな値だが,本問の枠組みでは出てこない. 定率法は前年度までの累計償却額を一括して差し引いた残高に対し当年の率を一度だけ掛けるのが正しい手順で,過剰な複合計算は不要.
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