問題本文
ITを利用するオフィスの施設管理の目的には,コスト削減や快適性,安全性,機密性の確保などがある。安全性の確保に関する施策として,最も適切なものはどれか。
選択肢
- ア.耐震対策や避難通路の確保
- イ.電力消費の少ないIT機器の採用
- ウ.机・椅子,音や光などの環境の整備
- エ.入退出管理などのセキュリティ対策の実施
解説
オフィス施設管理(ファシリティマネジメント)における安全性確保策を問う問題. オフィス施設管理は,建物・設備・運用の3要素を最適に整え,コスト削減・快適性・安全性・機密性を実現する活動. 安全性の確保には,自然災害(地震・火災)対策と人的災害対策の両方が含まれ,具体的には耐震補強,避難通路の確保,消火設備,非常用電源,UPS設置などが該当. 入退室管理は機密性確保,環境整備(机・椅子・採光・騒音対策)は快適性確保,省エネ機器導入はコスト削減と環境配慮が主目的. 「安全=災害・事故から人と設備を守る」と整理し,施策と目的の対応を取り違えないことが鍵.
選択肢ごとの解説
- ア.正解. 地震対策の耐震補強と火災等の災害時に必要な避難通路確保は,人命と設備の安全を直接守る施策で,オフィス施設管理の「安全性確保」に該当する代表例. 自然災害・人為災害の被害を最小化する施策であり,設問の「安全性の確保に関する施策」として最も適切.
- イ.誤り(コスト削減・環境配慮). 電力消費の少ないIT機器の採用は電力コスト削減と環境負荷軽減を目的とした施策で,安全性の確保とは別の目的に属する. 機器の省エネ性能向上は地球環境への配慮や運用コスト最適化の文脈で評価されるもので,安全性確保策ではない.
- ウ.誤り(快適性確保). 机・椅子・音・光などの環境整備は従業員の作業快適性を高めるための施策で,オフィス施設管理の「快適性確保」の目的に属する. 安全性とは別軸の取り組みであり,人間工学的配慮や労働環境改善が主眼となる. 4つの目的の対応関係に注意.
- エ.誤り(機密性確保). 入退室管理などのセキュリティ対策は機密情報の漏えい防止が主目的で,オフィス施設管理の「機密性確保」に該当する施策. 安全性確保(災害・事故対策)とは目的が異なり,本問の文脈とは合致しない. セキュリティ=機密性側の取り組みと整理する.
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