問題本文
通信プロトコルに関する記述のうち,適切なものはどれか。
選択肢
- ア.アナログ通信で用いられる通信プロトコルはない。
- イ.国際機関が制定したものだけであり,メーカが独自に定めたものは通信プロトコルとは呼ばない。
- ウ.通信プロトコルは正常時の動作手順だけが定義されている。
- エ.メーカやOSが異なる機器同士でも,同じ通信プロトコルを使えば互いに通信することができる。
正解
エ. メーカやOSが異なる機器同士でも,同じ通信プロトコルを使えば互いに通信することができる。
解説
通信プロトコル(communication protocol)の性質を問う問題. プロトコルは通信機器同士でデータをやり取りするための取り決めで,データ形式・送受信手順・エラー処理・タイミング等を規定する. 異なるメーカやOSの機器でも同じプロトコルを採用していれば相互通信が可能になるのが本質的な利点で,例えばTCP/IPでつながるインターネットがその典型. プロトコルは国際機関(ISO,IETF,IEEE等)が制定するものだけでなく,メーカ独自仕様(プロプライエタリプロトコル)も多数存在し,いずれもプロトコル. 正常時の動作だけでなく,エラー時の再送・タイムアウト・切断処理も規定対象に含まれる. アナログ通信用プロトコルも存在し,例えばV.90モデムなど.
選択肢ごとの解説
- ア.誤り. アナログ通信でも通信プロトコルは存在し,例えば電話回線でデータ通信を行うV.90モデムやファックス通信のT.30などはアナログ回線上の通信プロトコル. 「アナログ通信で用いられる通信プロトコルはない」は事実誤認で,アナログ/デジタルを問わずプロトコルは規定される必要がある.
- イ.誤り. 国際機関(ISO,IETF,ITU等)が制定したプロトコル以外にも,メーカ独自プロトコル(Cisco独自プロトコル,Apple独自プロトコル等)が多数存在し,いずれもプロトコルと呼ばれる. 国際標準だけがプロトコルではなく,任意の取り決めもプロトコルに含まれるという用語法に注意.
- ウ.誤り. 通信プロトコルには正常時の動作手順だけでなく,エラー発生時の再送制御・タイムアウト・切断処理・例外時のフォールバック動作も規定されるのが一般的. 「正常時だけ」は不完全な記述で,異常系の対応も含めて初めて実用的なプロトコルになるという基本を押さえる.
- エ.正解. 通信プロトコルが定義されていれば,メーカやOSが異なる機器同士でも同じプロトコルを実装することで相互通信が可能となる. TCP/IPで世界中の様々な機器がインターネット接続できるのが典型例で,異種環境間の相互運用性確保がプロトコルの最大の意義となる選択肢.
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