問題本文
無線LANに関する記述として,適切なものだけを全て挙げたものはどれか。 a ESSIDは,設定する値が無線LANの規格ごとに固定値として決められており,利用者が変更することはできない。 b 通信規格の中には,使用する電波が電子レンジの電波と干渉して,通信に影響が出る可能性のあるものがある。 c テザリング機能で用いる通信方式の一つとして,使用されている。
解説
無線LANに関する記述の正誤判定問題. 無線LANの基礎知識として(a)ESSID(Extended Service Set IDentifier)はアクセスポイントを識別するための名称で,管理者が任意に設定・変更可能(規格固定値ではない)→誤り,(b)IEEE 802.11b/g/nなど2.4GHz帯規格の電波は電子レンジの2.45GHz帯と干渉して通信に影響が出る可能性がある→正しい,(c)テザリング機能(スマホ等を経由してPCをインターネット接続する機能)では無線LAN(Wi-Fi)が代表的な接続方式の一つとして使われる→正しい. よって正しい記述はb,cの2つで答えはウ. ESSIDの可変性,周波数干渉,テザリング方式の3点を押さえる.
選択肢ごとの解説
- ア.誤り. 「a」のみとする選択肢はaが誤った記述(ESSIDは固定値ではなく管理者が任意設定)なので正しい記述として挙げるのは不適切. bとcの2つが正しい記述であり,a単独を選ぶ余地はない. ESSIDの可変性に関する基礎を押さえれば消去できる選択肢で,設問の構造から外れる.
- イ.誤り. 「a,b」を正しいとするとaが含まれる時点で不適切. aは「ESSIDが規格ごとに固定値で変更できない」とするが,実際は管理者が任意に設定でき,セキュリティ上は推測されにくい値に変更することが推奨される. bは正しいがaが誤りで組合せ全体は不正解となる.
- ウ.誤り. 「c」のみとする選択肢はbを除外している点で不適切. b(電子レンジの2.45GHz帯と無線LAN 2.4GHz帯の干渉)は実際の問題として知られた事実で,正しい記述に該当する. bを抜くと網羅性が失われ,設問の趣旨と合わない選択肢となる. bは正しいので含めるべき.
- エ.正解. bは2.4GHz帯無線LANと電子レンジ(2.45GHz)の電波干渉という実在の現象を述べ正しい. cはテザリングで無線LAN(Wi-Fi)が代表的に使われる事実を述べ正しい. aは「ESSIDが規格固定値」が誤り(管理者が任意設定可)なので,正しい記述はb,cの組合せで答えはウ.
ITパスポート 2015年 (平成27年 秋期) の過去問一覧へ戻る・問76