問題本文
インターネットなどの共用のネットワークに接続された端末同士を,暗号化や認証によってセキュリティを確保して,あたかも専用線で結んだように利用できる技術を何というか。
解説
VPN(Virtual Private Network)の説明を問う問題. VPNはインターネットなど共用の公衆ネットワーク上に,暗号化技術と認証技術を用いて仮想的な専用線を構築する技術. 端末同士があたかも閉域網で直接接続されているかのように通信でき,コスト削減と機密性確保を両立できる. 代表方式にIPsec-VPN(ネットワーク層で暗号化)とSSL-VPN(アプリケーション層で暗号化)がある. ADSL(電話線を使った非対称デジタル加入者線)・ISDN(統合サービスデジタル網)はアクセス回線方式,Wi-Fi(IEEE 802.11)は無線LAN規格で,いずれも公衆網上の仮想専用線とは別概念. 暗号化+認証+仮想専用線=VPNと結び付ける.
選択肢ごとの解説
- ア.誤り. ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)は電話回線(銅線)を利用したインターネット接続用のアクセス回線方式で,上り/下りで通信速度が非対称な点が特徴. 暗号化や認証による仮想専用線とは別概念で,物理的なインターネット接続手段の一種にあたる選択肢である.
- イ.誤り. ISDN(Integrated Services Digital Network:統合サービスデジタル網)はかつて広く使われたデジタル通信回線で,電話・データ・FAX等を統合的に扱える. VPNのような仮想専用線を作る技術ではなく,物理的な通信網サービスにあたり概念のレベルが異なる選択肢.
- ウ.正解. VPNは共用ネットワーク上に暗号化と認証で安全性を確保し,専用線で結んだように利用できる仮想専用線技術. 拠点間接続やリモートワーカ接続で広く使われ,コスト削減と機密性両立が大きなメリットとなる. 設問の定義「あたかも専用線で結んだように」と完全に一致.
- エ.誤り. Wi-Fi(IEEE 802.11シリーズ)は無線LAN規格で,ローカルな無線ネットワーク技術. インターネット越しの拠点間仮想専用線とは別概念であり,Wi-Fi自体は近距離の無線接続を担う技術. WPA2等で暗号化はあるが「公衆網越しの仮想専用線」を意味しない選択肢.
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