問題本文
ネットワーク機器がパケットを複製して,複数の宛先に送ることを何というか。
選択肢
- ア.DNS
- イ.URL
- ウ.マルチキャスト
- エ.マルチリンク
解説
ネットワーク機器がパケットを複製して複数宛先に送る通信方式を問う問題. ネットワークの送信形態にはユニキャスト(1対1),ブロードキャスト(1対全)に加えて,(1)マルチキャスト:特定の宛先グループに一斉配信(配信効率向上),(2)エニーキャスト:複数同一サービス提供サーバから最寄り選択がある. マルチキャストはIPテレビ会議,ストリーミング配信,株価配信などで使われ,送信元は1回送るだけでネットワーク機器が必要箇所で複製・分岐する. マルチリンクは複数の物理回線を束ねて帯域や信頼性を向上させる技術で,複製・複数宛先送信とは別概念. DNSはドメイン名解決,URLはWebリソース指定の文字列で,いずれも本問の動作とは無関係.
選択肢ごとの解説
- ア.誤り(ドメイン名解決). DNS(Domain Name System)はドメイン名(www.example.com)とIPアドレスの相互変換を行う仕組みで,パケットの複製・分配機能は持たない. ホスト名解決のためのインターネット上の階層的データベースサービスであり,通信方式そのものとは別カテゴリの概念となる選択肢.
- イ.誤り(リソース表記). URL(Uniform Resource Locator)はインターネット上のリソースの所在を一意に示す文字列(http://example.com/path 等)で,通信方式の用語ではない. 文字列フォーマットとしての規定であり,パケットの複製や複数宛先配信の動作とは無関係な概念にあたる選択肢.
- ウ.正解. マルチキャストはネットワーク機器が一つのパケットを複製して特定グループの複数宛先へ配信する通信方式. 送信元は単一の送信で済み,ルータ・スイッチが配信先で必要な分だけ複製・転送するためネットワーク帯域を有効活用できる. 設問の動作に完全に一致する選択肢である.
- エ.誤り(回線束ね). マルチリンクは複数の物理回線を論理的に束ねて帯域や信頼性を高める技術で,送信パケットの複製・複数宛先配信機能ではない. ISDNの複数Bチャネル束ねやイーサネットのリンクアグリゲーションなどが該当し,設問の動作とは異なる概念となる.
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