問題本文
新システム導入に際して,ハードウェア,ソフトウェアで実現する範囲と手作業で実施する範囲を明確にする必要がある。これらの範囲を明確にする工程はどれか。
選択肢
- ア.運用テスト
- イ.システム方式設計
- ウ.ソフトウェア導入
- エ.ソフトウェア要件定義
解説
システム方式設計(システムアーキテクチャ設計)は,システム要件定義の成果を受けて,要求機能のうちハードウェア・ソフトウェアで自動化する範囲と手作業で実施する範囲を切り分けるとともに,システム全体の構成(クライアントサーバ・Web3層・DB配置・通信方式など)を設計する上流工程である. ここで自動化範囲と手作業範囲が明確化され,次工程のソフトウェア要件定義・設計に引き継がれる. 運用テストは本番稼働前の利用者視点での確認工程,ソフトウェア導入は本番環境への展開工程,ソフトウェア要件定義はソフトウェアに求められる機能・非機能要件を明確化する工程であり,いずれもシステム方式設計とは別の工程として位置付けられる.
選択肢ごとの解説
- ア.誤り. 運用テスト(受入テスト)は開発成果物が業務で使えるかを利用者(発注側)視点で確認する本番稼働前の最終段階の工程である. 自動化範囲と手作業範囲を切り分ける工程ではなく,完成したシステムの受入可否を判断する役割を担う,ライフサイクル終盤に位置する工程として整理される.
- イ.正しい. システム方式設計は要件のうちハードウェア・ソフトウェアで実現する範囲と手作業で実施する範囲を分け,システム全体の構成を設計する工程であり,本問の説明に合致するため. システム全体のアーキテクチャを定める上流設計の中核作業として位置付けられ,次工程のソフトウェア要件定義の前提となる.
- ウ.誤り. ソフトウェア導入は完成した開発成果物を本番環境に展開する作業の説明で,範囲分けを行う設計工程ではない. ライフサイクルの後半に位置する展開・運用切替の作業であり,開発の上流で行うべき方式設計とは段階・目的が大きく異なる別工程として整理される.
- エ.誤り. ソフトウェア要件定義はソフトウェアに求められる機能要件・非機能要件を明確化する工程の説明で,ハードウェアや手作業との切り分けは扱わない. 範囲分けはシステム全体のアーキテクチャを決めるシステム方式設計工程に位置付けられ,ソフトウェア要件定義はその後で行う別工程となる.
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