ITパスポート 2016年 (平成28年 秋期) 問67「システムの一部に障害が発生した場合でも,正常に処理を実行することができる施策とし…」の正解と解説です。ITパスポート試験の「テクノロジ系」分野の過去問で、これまでの受験者の正答率は約81%です。
正解
イ. (1), (4)
正答率 81.3%(1,757人中 1,428人が正解)
問題の解説
システムの一部に障害が発生しても正常に処理を継続するためには,冗長化(多重化)が中心的な対策となる. 構成要素を複数化することで,一部が故障しても残りで処理を継続できる仕組みである. (1)HDDをミラーリング構成にする(RAID1)のは2台に同じデータを書き込んで耐障害性を高める典型的な冗長化,(4)無停電電源装置(UPS)設置などで電源を多重化するのも電源系の冗長化で,いずれも有効. 一方,(2)保守や点検の頻度を減らすと障害発生確率自体が上がる方向で耐障害性は低下,(3)冗長化していた複数回線を高速な1本にまとめると単一障害点が生まれて冗長性が下がる. よって正解はイ(1,4)で,冗長化施策の正しい組合せである.
選択肢ごとの解説
- 誤り. (1)HDDミラーリングは冗長化で耐障害性を高める正しい施策だが,(3)冗長化していた複数のネットワーク回線を高速な1本にまとめるのは冗長性を排除する施策で,単一障害点が生まれ正常処理継続性は逆に低下する. この組合せには冗長性を下げる施策が含まれており,正しい施策のみの組合せとはいえない.
- 正しい. (1)HDDをミラーリングで構成することと(4)無停電電源装置設置による電源多重化は,どちらも冗長化により障害発生時にも処理を継続できる施策で,本問の趣旨に合致する組合せのため. 多重化が耐障害性向上の基本であり,RAIDとUPSの組合せは典型的なシステム可用性確保策である.
- 誤り. (2)保守や点検の頻度をできるだけ減らすのは,予防保全が手薄になり障害発生確率を上げる方向で耐障害性低下につながる. (3)冗長な複数回線を1本にまとめるのも単一障害点を作る施策であり,どちらも正常処理継続性に逆効果の施策で,正しい施策の組合せとして不適切である.
- 誤り. (2)保守頻度の減少は冗長化どころか障害発生確率を上げる方向の施策で,耐障害性を損なう内容である. (4)電源多重化は正しい施策だが,(2)が混入しているため組合せ全体としては不適切で,正しい施策だけを挙げた組合せとして本問の答えにはならない選択肢である.
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