ITパスポート試験 ITパスポート 2016年 (平成28年 春期)31: 事業コストを低減する方策として"範囲の経済"を追求する方法や"規模の経済"を追求する方法などがある。範囲の経済の追求に基づくコスト低減策として,適切なものはどれ

ITパスポート 2016年 (平成28年 春期)
Q 3131 / 100
事業コストを低減する方策として"範囲の経済"を追求する方法や"規模の経済"を追求する方法などがある。範囲の経済の追求に基づくコスト低減策として,適切なものはどれか。
この問の正解率:80.89%(1,627件)

解説

ITパスポート 2016年 (平成28年 春期) 問31「事業コストを低減する方策として"範囲の経済"を追求する方法や"規模の経済"を追求…」の正解と解説です。ITパスポート試験の「ストラテジ系」分野の過去問で、これまでの受験者の正答率は約81%です。

正解

. 共通の基盤技術を利用して複数の事業を行う。

正答率 80.9%(1,627人中 1,316人が正解)

問題の解説

範囲の経済は,複数の異なる事業や製品に共通する経営資源(技術・ブランド・販路など)を共有することで,それぞれを別々に行うより総コストを抑える効果を意味する. 例として共通の基盤技術を複数事業で活用するシナジーが該当する. 一方,規模の経済は同一製品の生産量を増やすことで単位当たりコストを下げる効果であり,工場の生産量拡大などが典型例である. 同一製品を複数の工場で生産するのは規模・量を分散させるだけで,範囲の経済とは異なる. 継続的な業務改善はカイゼン的取組みで,コスト低減には貢献するが範囲の経済の追求とは性格が異なる.

選択肢ごとの解説

  • 正しい. 範囲の経済は,複数の事業や製品で共通の経営資源(技術・ブランド・販路など)を活用することにより,それぞれを別々に行うよりも総コストを抑える効果である. 共通の基盤技術を利用して複数の事業を行うことはその典型例にあたり,本問の範囲の経済に基づくコスト低減策として最も適切である.
  • 誤り. 継続的な業務改善は,既存業務の手順やムダを洗い出して改善するカイゼン的な取組みであり,いわゆる業務効率の向上策にあたる. 共通資源の活用による複数事業間のコスト分担という範囲の経済とは異なる概念であるため,本問の範囲の経済の追求例には合致しない.
  • 誤り. 工場の生産量を拡大することによるコスト低減は,生産量増加に伴い単位当たり固定費が減るなど規模の経済に基づく効果である. 範囲の経済は事業領域の広がりによる資源共有効果を指すため,生産量拡大は範囲の経済ではなく規模の経済の例であり,本問の指針には合致しない.
  • 誤り. 同一製品を複数の工場で生産することは,主にリスク分散や供給能力の確保が目的であり,1工場当たりの生産量を増やしてコストを下げる規模の経済を必ずしも追求するものではない. 共通資源を異なる事業に活かす範囲の経済とは別の概念であるため,本選択肢は適切ではない.

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