問題本文
企業の財務状況を明らかにするための貸借対照表の記載形式として,適切なものはどれか。
選択肢
- ア.借方=資産の部, 貸方=負債の部+純資産の部
- イ.借方=資本金の部, 貸方=負債の部+資産の部
- ウ.借方=純資産の部, 貸方=利益の部+資本金の部
- エ.借方=資産の部, 貸方=負債の部+利益の部
正解
ア. 借方=資産の部, 貸方=負債の部+純資産の部
解説
貸借対照表(Balance Sheet,B/S)は,企業の財政状態を一定時点で示す財務諸表である。左側の借方(Debit side)に資産の部を,右側の貸方(Credit side)に負債の部と純資産の部を記載する。基本等式は「資産=負債+純資産」であり,左右は常に一致(バランス)する。資産は企業が持つ経済的価値,負債は返済義務のある他人資本,純資産は返済不要の自己資本(資本金,利益剰余金など)を示す。したがって正解はア。
選択肢ごとの解説
- ア.借方=資産の部,貸方=負債の部+純資産の部は貸借対照表の標準形式と一致する。「資産=負債+純資産」という会計の基本等式が成立し,左右の合計が常に一致する。正解。
- イ.資本金は純資産の一部であり,借方の主要区分にはなれない。また,資産は右側の貸方ではなく左側の借方に記載する。「借方=資本金の部,貸方=負債+資産」は実在しない誤った記載形式である。
- ウ.純資産は貸方(右側)に記載される区分であり,借方に置くのは誤りである。また「利益の部」「資本金の部」という区分は貸借対照表の正式な大区分ではない。資産の記載が抜けている点も不適切。
- エ.借方=資産の部は正しいが,貸方は「負債の部+純資産の部」であり「負債の部+利益の部」ではない。利益は純資産の中の利益剰余金として記録されるものであり,独立した大区分として「利益の部」は存在しない。
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