選択肢
- ア.執行役員の業務成績
- イ.全社員の勤務時間
- ウ.当該企業の法人株主である企業における財務の健全性
- エ.取締役会の実効性
解説
コーポレートガバナンス(Corporate Governance=企業統治)は、経営者・取締役会が株主や利害関係者の利益のために適切に機能しているかを監督・評価する仕組みの総称。コーポレートガバナンス・コードに基づき、独立性の高い社外取締役の活用・情報開示の充実・取締役会の実効性評価などが求められる。評価の中核は取締役会が経営執行を適切に監督しているかどうかという「取締役会の実効性」であり、株主との対話促進も重要な要素となっている。
選択肢ごとの解説
- ア.誤り。執行役員の業務成績は個別の業績管理・人事評価の問題であり、経営監督の枠組みであるコーポレートガバナンスの評価対象ではない。ガバナンスは経営者・取締役会レベルの統治体制が主な対象であり、個別の執行役員のパフォーマンス評価はガバナンス評価の範疇を超えた人事・業績管理の話である。
- イ.誤り。全社員の勤務時間は労務管理・人事管理の領域の問題。コーポレートガバナンスは経営者・取締役会レベルの統治体制を評価する概念であり、従業員の出退勤管理や労働時間管理はオペレーション(業務執行)の問題で、ガバナンスの評価対象ではない。
- ウ.誤り。法人株主(親会社・大株主企業)の財務健全性はその会社自身の内部問題であり、当該企業のコーポレートガバナンスの評価対象ではない。他社の財務状況は自社を取り巻く外部環境の一要素であり、自社の経営監督体制の評価とは別次元の話となる。
- エ.正解。取締役会の実効性こそがコーポレートガバナンスの中核的な評価対象。取締役会が経営執行を適切に監督し、独立した判断を行っているかを評価することで企業統治の機能を確認する。実効性評価の結果の開示(ガバナンス報告書)も近年義務化されている。
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