問題本文
小売業A社は,自社の流通センタ近隣の小学校において,食料品の一般的な流通プロセスを分かりやすく説明する活動を行っている。A社のこの活動の背景にある考え方はどれか。
選択肢
- ア.CSR
- イ.アライアンス
- ウ.コアコンピタンス
- エ.コーポレートガバナンス
解説
CSR(Corporate Social Responsibility=企業の社会的責任)は、企業が利益追求にとどまらず、環境保全・地域社会への貢献・労働者への適正な処遇・消費者保護など、広く社会・ステークホルダーに対して責任ある行動をとるべきという経営理念。ISO 26000(社会的責任の国際規格)でも体系化されており、SDGs(持続可能な開発目標)への取組みとも連動する。地域の小学校での食品流通プロセスの教育活動は地域社会への貢献として典型的なCSR活動となる。
選択肢ごとの解説
- ア.正解。地域の小学校への教育活動・情報提供はCSR(企業の社会的責任)の典型例。食品企業が自社の業務に関連する知識を地域に還元する活動は、社会への貢献として企業の社会的責任の実践にあたる。環境・社会・ガバナンス(ESG)投資の観点からも評価される活動であり、企業ブランドの向上にも寄与する。
- イ.誤り。アライアンス(Alliance)は他社との戦略的提携のこと。経営資源・技術・販売網を相互補完するために結ぶ企業間協力関係を指す。地域の小学校への教育活動は自社と他企業の提携ではなく、社会への貢献活動であるためアライアンスの説明として誤りである。
- ウ.誤り。コアコンピタンス(Core Competence)は競合他社が簡単には模倣できない自社固有の中核的な能力・強みのこと。物流センターを見学させて流通を説明する活動がコアコンピタンスの発揮とは位置付けられず、社会貢献活動として解釈するのが適切であり、コアコンピタンスの説明として誤りである。
- エ.誤り。コーポレートガバナンス(Corporate Governance)は経営者・取締役会が株主や利害関係者の利益のために適切に機能しているかを監督する企業統治の仕組みである。地域貢献活動はステークホルダーへの社会責任(CSR)の範疇であり、企業統治体制の評価・監督を指すガバナンスの説明として誤りである。
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