問題本文
情報セキュリティにおける機密性,完全性及び可用性のうち,特に完全性の向上を目的とした取組として,最も適切なものはどれか。
選択肢
- ア.サーバをデュプレックスシステムで構成して運用する。
- イ.システムの稼働率の向上策を検討する。
- ウ.システムの利用開始時にユーザ認証を求める。
- エ.情報の改ざんを防止する対策を施す。
解説
情報セキュリティのCIA三要素:機密性(Confidentiality)・完全性(Integrity)・可用性(Availability)。完全性は情報が正確で改ざん・破損・不正変更されていない状態を保護する性質。完全性向上策としてデジタル署名・ハッシュ値によるデータ整合性確認・アクセス制御による書き換え防止等がある。可用性はシステムの稼働時間確保・冗長化。機密性は不正アクセス防止・認証強化。各対策とCIA三要素の正確な対応関係を把握することが重要。
選択肢ごとの解説
- ア.誤り。デュプレックスシステム(主系+待機系の2系統構成)は主系故障時に待機系に切り替えてサービスを継続できる高可用性の取組み。システム稼働時間の確保・障害復旧が目的であり、完全性(情報の正確性・改ざん防止)ではなく可用性(Availability:稼働率・アクセス可能性)向上の対策に分類される。
- イ.誤り。システムの稼働率向上策(冗長化・バックアップシステム・UPS等)は可用性(Availability)向上の取組み。サービスが必要な時に利用可能であることの確保が目的であり、情報の正確性・改ざん防止を保護する完全性(Integrity)とは異なる目的の対策に分類される。
- ウ.誤り。システム利用開始時のユーザー認証(パスワード認証・多要素認証・生体認証等)は機密性(Confidentiality)向上の取組み。権限を持たない者が情報にアクセスできないように制御することが目的であり、情報の改ざん防止を保護する完全性(Integrity)とは異なるCIA要素への対策となる。
- エ.正解。情報の改ざんを防止する対策は完全性(Integrity)向上の典型的な取組み。デジタル署名・ハッシュ値による改ざん検知・バージョン管理・アクセス制御による書き換え防止などが完全性確保のための具体的な対策として挙げられる。電子文書の完全性確保は電子取引の信頼性の基礎となる。
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