ITパスポート 2012年 (平成24年 秋期) 問33「ソフトウェア開発におけるシステムテストに関する記述のうち,適切なものはどれか。…」の正解と解説です。ITパスポート試験の「マネジメント系」分野の過去問で、これまでの受験者の正答率は約71%です。
正解
ア. 開発側が開発の最終段階のテストとして実施し,システム要件を満たしているか確認する。
正答率 70.5%(910人中 642人が正解)
問題の解説
正解はア.システムテストは開発の最終段階で開発者側が実施し,システム全体がシステム要件(機能要件・性能要件・運用要件など)を満たしているかを総合的に検証するテスト.負荷テスト・回復テスト・セキュリティテストなど非機能要件の確認も含む.利用者が開発者から独立して業務適合性を確認するのは受入れテスト(運用テスト)で別工程.単体テストはモジュール単位,結合テストはモジュール間連携の確認.要件定義の過不足確認はレビュー段階で行う作業であり,いずれもシステムテストの位置付けと異なる工程として明確に区別する.
選択肢ごとの解説
- 正解.システムテストは開発側が開発の最終段階で実施し,システム全体がシステム要件を満たすか検証する段階.機能・性能・セキュリティ等の全体テストを行う工程で,要件適合性が主目的.V字モデルでは要件定義に対応するテスト.選択肢の特徴を理解すれば即答できる典型問題.
- システム要件定義に過不足がないかの確認は要件定義レビュー(レビュー工程)の作業で,テストではなく上流工程の品質保証活動.要件定義段階で品質を作り込むという考え方が重要で,テストフェーズではない.用語の意味を正確に把握すれば誤りと分かる.設問の主題と異なる領域の概念で答えにならない.
- 単体テスト(モジュール単位の検証)と結合テスト(モジュール間連携)を同時に実施するという記述はテスト工程の独立性を損ない,実務的にも一般的でない.工程ごとに目的が異なるため別々に実施するのが普通.用語の定義を取り違えやすい紛らわしい選択肢.対象や目的が設問の条件と異なるため不適切.
- 利用者が開発者から独立して完成システムの業務適合性を確認するのは受入れテスト(運用テスト/UAT).システムテストとは実施主体と目的が異なるため明確に区別する.利用者主体のテストでシステムテストの後工程.別概念であり設問の答えにはならない選択肢.
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