問題本文
情報システムの全体最適化計画立案の際に,経営戦略との整合性を確保するために必要なこととして,最も適切なものはどれか。
選択肢
- ア.現場社員からのヒアリング
- イ.情報システムの提案依頼書の策定
- ウ.中期経営計画書の理解
- エ.独立監査人の監査報告書の閲覧
解説
情報システムの全体最適化計画は,個別最適に陥らないよう経営戦略と整合させて立案することが重要である.そのためには,まず企業の中期経営計画書(向こう3〜5年の事業方針・目標・戦略を記した文書)を理解し,情報システムの位置付けと支援すべき業務戦略を把握する必要がある.現場ヒアリングは個別業務の課題抽出には有用だが経営戦略との整合確保には直接結びつかず,RFP策定は要件定義後の調達工程,独立監査人の報告閲覧は財務監査関連で経営戦略整合とは異なる目的.以上から経営戦略との整合性確保のために最も適切なのは中期経営計画書の理解,すなわちウである.
選択肢ごとの解説
- ア.現場社員からのヒアリングは個別業務の課題や利用ニーズを把握するのに有用な手段だが,経営戦略との整合性を確保する作業としては不十分.あくまでボトムアップの視点であり,全体最適化計画立案で求められる経営戦略との整合性確保の起点としては不適切なため誤り.
- イ.情報システムの提案依頼書(RFP)の策定は要件定義後の調達プロセスでベンダ選定のために実施する作業.経営戦略と情報システム全体最適化計画の整合性を確保する段階よりも後工程に位置する作業であり,本問のタイミングや目的に照らして適切ではないため誤り.
- ウ.正解.中期経営計画書は経営戦略・事業方針・経営目標を記した文書で,情報システムが支援すべき業務戦略の出発点となる.これを理解することが,経営戦略と情報システム全体最適化計画の整合性を確保するための最も適切な手段であり,計画策定の前提作業として標準的.
- エ.独立監査人の監査報告書は財務諸表が会計基準に従って適正に表示されているかを示す外部監査の結果報告で,主に投資家や金融機関などの利害関係者向けに作成される文書.経営戦略立案や情報システム全体最適化計画の立案で直接活用する文書ではないため,経営戦略との整合性確保の手段としては不適切で誤り.
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