問題本文
表に示すA社の損益の変化に関する記述のうち,適切なものはどれか。 単位 億円
選択肢
- ア.売上総利益が減って,経常利益は増減がなかった。
- イ.売上総利益は増減がなく,営業利益が減った。
- ウ.営業利益が減って,経常利益は増減がなかった。
- エ.営業利益は増減がなく,経常利益が増えた。
正解
エ. 営業利益は増減がなく,経常利益が増えた。
解説
損益計算書の利益段階は,売上総利益(売上高−売上原価)→営業利益(売上総利益−販管費)→経常利益(営業利益+営業外収益−営業外費用)→税引前純利益→当期純利益と段階的に算出する.前期:売上総利益=2000−850=1150,営業利益=1150−950=200,経常利益=200+10−20=190.当期:売上総利益=2000−900=1100,営業利益=1100−900=200,経常利益=200+20−10=210.比較すると,売上総利益は1150→1100で50減,営業利益は200→200で増減なし,経常利益は190→210で20増加.以上から「営業利益は増減なし,経常利益が増えた」というエが正解.
選択肢ごとの解説
- ア.「売上総利益が減って経常利益は増減なし」とするが,前期売上総利益1150に対し当期1100で売上総利益は50減少した点は正しい.しかし経常利益は前期190から当期210に20増加しており増減なしではない.経常利益は営業利益(変化なし)+営業外収益増20−営業外費用減10で増加するため,本選択肢は誤り.
- イ.「売上総利益は増減なし,営業利益が減った」とするが,売上総利益は前期1150・当期1100で50減少しており増減なしではない.また営業利益は前期・当期とも200で変化なし.販管費の減少50が売上原価の増加50を相殺して営業利益を維持している構造で,本選択肢の前半・後半とも数値と一致せず誤り.
- ウ.「営業利益が減って経常利益は増減なし」とするが,営業利益は前期・当期とも200で変化なし(売上原価+50に対し販管費−50で相殺).経常利益も前期190から当期210に20増加.営業利益の変化なし・経常利益の増加という実際の動きと矛盾しており,本選択肢は誤り.
- エ.正解.売上総利益は1150→1100で50減,営業利益は売上原価+50・販管費−50で相殺され前期200→当期200で変化なし.経常利益は営業利益200+営業外収益(10→20で+10)−営業外費用(20→10で−10)の結果,前期190→当期210で20増加.「営業利益は増減なし,経常利益が増えた」が事実と一致.
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