問題本文
製造業において利用されているCADの説明として,適切なものはどれか。
選択肢
- ア.製品の生産計画に合わせて必要な資材の所要量を求め,資材の手配を行う。
- イ.製品の製造に必要な部品や中間製品,所要量などの情報を管理する。
- ウ.製品の設計図や部品表など,設計から製造に関する情報を一元管理する。
- エ.製品の設計にコンピュータを利用し,設計作業の生産性や信頼性の向上を図る。
正解
エ. 製品の設計にコンピュータを利用し,設計作業の生産性や信頼性の向上を図る。
解説
CAD(Computer Aided Design,コンピュータ支援設計)は,コンピュータを利用して製品の設計図面を作成し,設計作業の生産性や信頼性の向上を図るシステム. 設計データの再利用や寸法・部品変更の即時反映,3次元モデリングなどが可能で,製図ボード時代に比べ作業効率が大幅に向上する. 類似用語ではCAM(Computer Aided Manufacturing)=製造支援,CAE=解析支援,MRP=資材所要量計画,PDM=設計から製造までの情報一元管理がある. 「設計をコンピュータで支援する」点がCADの本質で,他の用語と取り違えないことが重要となる.
選択肢ごとの解説
- ア.誤り. 「製品の生産計画に合わせて必要な資材の所要量を求め,資材手配を行う」のはMRP(Material Requirements Planning,資材所要量計画)の説明. 生産計画から逆算して部品調達のタイミング・量を最適化するシステムで,CAD(設計支援)とは目的が異なる. 製造側のシステムである.
- イ.誤り. 「製品の製造に必要な部品や中間製品,所要量などの情報を管理する」のは部品表(BOM,Bill of Materials)やMRP/MES等の生産管理系の機能の説明. CADは設計図面の作成支援が目的であり,中間製品や所要量管理を行うシステムではない. 役割の違いを整理する.
- ウ.誤り. 「製品の設計図や部品表など,設計から製造に関する情報を一元管理する」のはPDM(Product Data Management)やPLM(Product Lifecycle Management)の説明. CADはあくまで設計図面の作成を支援するツールであり,複数工程の情報一元管理はPDM/PLMの役割となる.
- エ.正解. CAD(Computer Aided Design)は,コンピュータを利用して製品の設計を行い,設計作業の生産性や信頼性の向上を図るシステム. 設計データの再利用,寸法・部品変更の即時反映,3次元モデリングや解析連携などが可能で,製造業の設計工程を大きく効率化している.
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