ITパスポート 2015年 (平成27年 秋期) 問42「ソフトウェア保守に該当するものはどれか。…」の正解と解説です。ITパスポート試験の「マネジメント系」分野の過去問で、これまでの受験者の正答率は約62%です。
正解
ア. 新しいウイルス定義ファイルの発行による最新版への更新
正答率 62.2%(1,705人中 1,060人が正解)
問題の解説
ソフトウェア保守(software maintenance)の定義を問う問題. ソフトウェアライフサイクルの最終段階である保守は,本番稼働開始後にソフトウェアを継続的に維持・改善する活動を指す. 具体的には(1)是正保守:不具合修正,(2)適応保守:OS・ハード変更等への対応,(3)完全化保守:性能向上・機能拡張,(4)予防保守:潜在不具合の事前修正に分類される. ウイルス定義ファイルの最新版更新は適応保守の典型例(脅威環境の変化に対する適応). 開発中の総合テストで見つけたバグの除去は開発段階の活動,既存システムの再構築は再開発,新規環境へのインストールは導入作業で,いずれも保守ではない. ライフサイクル区分を整理する.
選択肢ごとの解説
- 正解. 新しいウイルス定義ファイルへの更新は本番稼働中のソフトウェアを継続的に維持する適応保守の典型例. 環境変化(新種ウイルス出現)に対応してソフトウェアの有効性を維持する活動であり,稼働後の継続改善というソフトウェア保守の定義に直接合致する選択肢である.
- 誤り(開発工程). システム開発中の総合テストで発見したバグの除去は開発段階の品質確保活動で,保守ではない. 本番稼働前の修正は開発工程の一部として扱われ,ライフサイクルの「開発」フェーズに属する. 保守との境界は本番稼働開始のタイミングで判別する.
- 誤り(再開発). 汎用コンピュータのオンラインシステムからクライアントサーバシステムへの再構築は,アーキテクチャ刷新を伴う大規模なシステム再開発であり,保守ではない. 既存システムの軽微な改修ではなく事実上の新規開発に相当するため,保守の定義から外れる活動.
- 誤り(導入). プレゼンテーション用PCへのデモプログラムインストールは新規環境への単純導入作業で,保守活動ではない. 本番稼働システムの継続的維持改善という保守の本質とは異なり,展開・配布の一部として扱われるオペレーションに該当する選択肢である.
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