問題本文
一つのアプリケーションプログラムの中で,並列処理が可能な部分を複数の処理単位に分け,それらを並行して処理することで,マルチコアCPUを使用したコンピュータの処理能力の有効活用を図る方式はどれか。
選択肢
- ア.マルチウィンドウ
- イ.マルチキャスト
- ウ.マルチスレッド
- エ.マルチブート
解説
正答はウ. マルチスレッド (Multi-thread) は一つのアプリケーションプログラム内で並列処理可能な部分を複数の処理単位 (スレッド) に分け, それらを並行して実行する方式. マルチコアCPUの複数コアを有効活用しプログラム全体の処理能力を高められる. 同一プロセス内の共有メモリ空間でスレッド間通信が高速だが排他制御が必要. 類似用語=マルチウィンドウ (画面表示), マルチキャスト (同時送信通信), マルチブート (複数OS起動) はそれぞれ別概念で並列処理とは関係しない別領域の用語で混同に注意する.
選択肢ごとの解説
- ア.マルチウィンドウは画面上に複数のウィンドウを同時表示してユーザが切替えながら作業できるGUI機能のことで, CPUの並列処理機能とは別概念. ウィンドウ表示形態の話で並列実行とは関係しないため誤りである. 試験頻出概念で確実な理解が必要となる選択肢.
- イ.マルチキャストは特定の複数の受信者にデータを同時送信するネットワーク通信方式で, 一対多送信を効率化する通信技術. CPUの並列処理機能とは全く別概念であり混同しないこと. ネットワーク用語で誤り. 試験頻出概念で確実な理解が必要となる選択肢.
- ウ.マルチスレッドは一つのプログラム内で並列処理可能な部分を複数スレッドに分け並行実行する方式で問題文に完全合致する正答. マルチコアCPUの処理能力を有効活用するための代表的なプログラム構造である. 試験頻出概念で確実な理解が必要となる選択肢.
- エ.マルチブートは一台のPCに複数のOSをインストールし起動時に選択する仕組みで, OS環境の話. プログラム内の並列処理とは全く別概念であり, ブート (起動) 方式の話なので混同しないこと. 起動の話で誤り. 試験頻出概念で確実な理解が必要となる選択肢.
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