ITパスポート試験 ITパスポート 2016年 (平成28年 秋期)4: 定義すべき要件を業務要件とシステム要件に分けたとき,業務要件に当たるものはどれか。

ITパスポート 2016年 (平成28年 秋期)
Q 44 / 100
定義すべき要件を業務要件とシステム要件に分けたとき,業務要件に当たるものはどれか。
この問の正解率:84.06%(1,029件)
この問題の本文・選択肢・正解・解説(展開)

問題本文

定義すべき要件を業務要件とシステム要件に分けたとき,業務要件に当たるものはどれか。

選択肢

  • .オンラインシステムの稼働率は99%以上とする。
  • .情報漏えいを防ぐために,ネットワークを介して授受するデータを暗号化する。
  • .操作性向上のために,画面表示にはWebブラウザを使用する。
  • .物流コストを削減するために出庫作業の自動化率を高める。

正解

. 物流コストを削減するために出庫作業の自動化率を高める。

解説

情報システム開発で定義すべき要件は,大きく業務要件とシステム要件に分けて整理される. 業務要件はビジネス上の目的や業務改善のゴールを示し,「何を達成したいか(Why/What)」を表す上位の要件で,例えばコスト削減・売上向上・処理時間短縮など事業効果に直結する記述が該当する. 一方システム要件はその業務要件を実現するために情報システムが備えるべき機能要件と非機能要件(性能・可用性・セキュリティ等)で構成され,「どう実現するか(How)」を示す. 稼働率の数値,データ暗号化の方式,Webブラウザ採用などはいずれもシステム側の実装に関する要件であり,業務効果や業務目的を直接示す記述が業務要件として分類される.

選択肢ごとの解説

  • .誤り. 稼働率99%以上という記述はシステムが満たすべき品質水準(非機能要件)を示すもので,システム要件に分類される. 業務要件のように業務目的そのものを示すのではなく,業務目的を実現するためにシステムが備えるべき性能水準を定量化した記述であり,業務効果ではなくシステム品質の要件である.
  • .誤り. 情報漏えい防止のためのデータ暗号化は,業務目的を達成するためにシステムが実装すべきセキュリティ機能要件に該当し,システム要件に分類される. 業務上のゴール(例:漏えい事故ゼロ等)というより,その目的を実現するための技術的実装手段の記述に位置付けられる要件である.
  • .誤り. 操作性向上のために画面表示にWebブラウザを使うという記述は,実装方式の選定でありシステム要件(技術要件)に当たる. 業務上のゴール自体ではなく,ユーザインタフェースをどう実現するかというシステム側の実装方式の指定で,業務要件には該当しない記述である.
  • .正しい. 物流コスト削減という業務上の経営目的を達成するため,出庫作業の自動化率を高めるという業務改善のゴールを示しており,業務要件に該当するため. 業務効果(コスト削減)に直結する記述で「何を達成したいか」を表しており,システム側の実装方式ではなく業務側の目的・効果の要件である.

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