ITパスポート試験 ITパスポート 2016年 (平成28年 秋期)51: ITガバナンスの説明として,最も適切なものはどれか。

ITパスポート 2016年 (平成28年 秋期)
Q 5151 / 100
ITガバナンスの説明として,最も適切なものはどれか。
この問の正解率:82.35%(595件)

解説

ITパスポート 2016年 (平成28年 秋期) 問51「ITガバナンスの説明として,最も適切なものはどれか。…」の正解と解説です。ITパスポート試験の「マネジメント系」分野の過去問で、これまでの受験者の正答率は約82%です。

正解

. 企業が競争優位性の構築を目的としてIT戦略の策定及び実行をコントロールし,あるべき方向へと導く組織能力

正答率 82.4%(595人中 490人が正解)

問題の解説

ITガバナンス(IT Governance)は,企業が経営戦略・競争優位の構築を目的としてIT戦略の策定と実行をコントロールし,組織として「あるべき方向」へ導くための組織能力である. 経営層(取締役会・CIO等)がIT投資判断や利活用方針を主導し,IT活用によるリスクと価値のバランスを最適化することで企業価値を高める統治の仕組み. COBITなどがフレームワークとして知られる. 一方,ITサービスマネジメントはサービス運用の日常的な品質管理(ITIL),システム監査は第三者による独立検証,プロジェクトマネジメントは個別プロジェクトの遂行のための知識・技法適用で,いずれもガバナンス(統治)とは階層・目的・活動領域が異なる別概念である.

選択肢ごとの解説

  • 正しい. ITガバナンスは企業が競争優位性の構築を目的としてIT戦略の策定および実行をコントロールし,あるべき方向へと導く組織能力であり,本問の説明そのものに合致するため. 経営層によるIT統治の能力を定義する概念として,COBIT等のフレームワークで体系化されているマネジメント領域である.
  • 誤り. 事業のニーズを満たす良質なITサービスを実施および管理することはITサービスマネジメント(ITSM,ITIL)の説明で,日常のサービス運用品質管理を扱う活動領域である. ガバナンス(統治)が経営層によるIT戦略の方向付けを扱うのに対し,ITSMは運用層のサービス品質を扱う点で階層・目的が異なる.
  • 誤り. 情報システムに関わるリスクのコントロールが適切に整備・運用されているかを当事者・管理者とは別の第三者が検証する活動はシステム監査の説明で,監査人の独立した検証行為である. ガバナンス(統治)自体ではなく,その有効性を確認する第三者活動として位置付けられる別領域の活動である.
  • 誤り. プロジェクトの要求事項を満たすために必要な知識・スキル・ツール・技法をプロジェクト活動に適用することはプロジェクトマネジメント(PMBOK)の説明で,個別のプロジェクト遂行を扱う活動領域である. ガバナンス(統治)が組織全体のIT戦略を扱うのに対し,プロジェクト管理は個別案件遂行で別領域となる.

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