ITパスポート試験 ITパスポート 2016年 (平成28年 春期)1: 連結会計システムの開発に当たり,機能要件と非機能要件を次の表のように分類した。aに入る要件として,適切なものはどれか。

ITパスポート 2016年 (平成28年 春期)
Q 11 / 100
連結会計システムの開発に当たり,機能要件とを次の表のように分類した。aに入る要件として,適切なものはどれか。
機能要件非機能要件
・国際会計基準に則った会計処理が実施できること<br>・決算処理結果は,経理部長が確認を行うこと<br>・決算処理の過程を,全て記録に残すこと・最も処理時間を要するバッチ処理でも,8時間以内に終了すること<br>・a<br>・保存するデータは全て暗号化すること
この問の正解率:64.94%(482件)
この問題の本文・選択肢・正解・解説(展開)

問題本文

連結会計システムの開発に当たり,機能要件と非機能要件を次の表のように分類した。aに入る要件として,適切なものはどれか。

選択肢

  • .故障などによる年間停止時間が,合計で10時間以内であること
  • .誤入力した伝票は,訂正用伝票で訂正すること
  • .法定帳票以外に,役員会用資料作成のためのデータを自動抽出できること
  • .連結対象とする会社は毎年変更できること

正解

. 故障などによる年間停止時間が,合計で10時間以内であること

解説

機能要件はシステムが提供する業務機能そのもの(国際会計基準に則った会計処理,決算結果の経理部長による確認,処理過程の記録など)を表し,非機能要件は性能・信頼性・可用性・セキュリティ・運用性といった品質特性を示す. 表の非機能要件欄には「バッチ処理8時間以内」(性能)と「データ全て暗号化」(機密性)が並んでいる. したがってaには可用性・信頼性に属する条件が入るべきであり,故障による停止時間の上限を定める要件が最も自然である. 機能の有無や業務手順を述べた選択肢はいずれも機能要件側に分類されるため不適切となる.

選択肢ごとの解説

  • .正しい. 故障などによる年間停止時間を10時間以内に抑える条件は,システムをいつでも使える状態に保つ可用性・信頼性の要求であり,品質特性を示す非機能要件に該当する. 表の他の非機能要件である性能(バッチ8時間以内)や機密性(暗号化)と同列の品質特性であり,aの空欄に入る要件として最も整合する.
  • .誤り. 誤入力した伝票を訂正用伝票で訂正するという内容は,会計業務の具体的な処理手順を定めたもので,システムが備えるべき業務機能の説明,すなわち機能要件である. 性能や可用性のような品質特性ではないため,品質条件を集めた非機能要件の欄であるaには入らない.
  • .誤り. 法定帳票以外に役員会用資料作成のためのデータを自動抽出できることは,システムが備える出力・抽出機能そのものを述べた機能要件である. 何ができるかという業務機能の記述であり,処理品質を表す非機能要件には分類されないため,aの空欄に入れる要件としては合致しない.
  • .誤り. 連結対象会社を毎年変更できることは,マスタ保守や業務処理として実現すべき機能を述べた機能要件である. 性能・信頼性・可用性などの品質特性を表す非機能要件ではないので,非機能要件側の欄aに入れる要件としては適切でなく,本選択肢は誤りである.

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