ITパスポート試験 ITパスポート 2016年 (平成28年 春期)44: システム開発プロジェクトにおけるリスク対応には,回避,転嫁,軽減,受容などがある。転嫁の事例として,適切なものはどれか。

ITパスポート 2016年 (平成28年 春期)
Q 4444 / 100
システム開発プロジェクトにおけるリスク対応には,回避,転嫁,軽減,受容などがある。転嫁の事例として,適切なものはどれか。
この問の正解率:54.98%(1,155件)
この問題の本文・選択肢・正解・解説(展開)

問題本文

システム開発プロジェクトにおけるリスク対応には,回避,転嫁,軽減,受容などがある。転嫁の事例として,適切なものはどれか。

選択肢

  • .財務的なリスクへの対応として保険を掛ける。
  • .スコープを縮小する。
  • .より多くのテストを実施する。
  • .リスク発生時の対処に必要な予備費用を計上する。

正解

. 財務的なリスクへの対応として保険を掛ける。

解説

プロジェクトリスク対応の4分類は,回避(リスクの原因を取り除く),転嫁(リスクの影響を第三者に移す),軽減(発生確率や影響度を下げる),受容(対応せずに受け入れる)である. 転嫁の代表例が保険加入や責任の契約上の移転で,財務的損失をリスク移転先(保険会社等)に肩代わりさせる仕組みとなる. スコープ縮小は範囲を変えるためリスク回避や軽減,テスト追加実施は欠陥発生確率を下げる軽減,予備費用計上は影響を吸収するための受容(コンティンジェンシリザーブ)に当たる. それぞれの対応分類と典型例を区別して理解することが本問のような問題で重要となる.

選択肢ごとの解説

  • .正しい. 財務的なリスクに対して保険を掛けることは,損失発生時の費用負担を保険会社という第三者へ移すリスク移転(転嫁)の典型例である. 自社の財務的影響を保険給付で吸収する仕組みであり,本問のリスク対応分類の説明として最も適切な事例となる.
  • .誤り. スコープを縮小することは,プロジェクトに含まれる作業や成果物の範囲を狭めて,それに伴うリスク源そのものを取り除いたり影響を小さくする取組みであり,リスク回避や軽減に分類される対応である. 第三者への影響移転を伴わないため,リスク転嫁の事例には該当しない.
  • .誤り. より多くのテストを実施することは,欠陥や障害の発生確率を下げる活動であり,リスクの発生確率や影響を抑える軽減策に分類される. 第三者にリスク責任や損失を負担させる仕組みではないため,リスク転嫁の事例ではないので本選択肢は不適切である.
  • .誤り. リスク発生時の対処に必要な予備費用(コンティンジェンシリザーブ)を計上することは,リスクが顕在化した際の影響を自社の予算内で吸収するための備えであり,リスク受容(積極的受容)に分類される対応である. 第三者へリスクを移転する転嫁の事例には該当しない.

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