ITパスポート 2016年 (平成28年 春期) 問50「システム開発プロジェクトの工程を,システム要件定義,システム設計,プログラミング…」の正解と解説です。ITパスポート試験の「マネジメント系」分野の過去問で、これまでの受験者の正答率は約81%です。
正解
ア. a, b, c, d
正答率 81.2%(1,641人中 1,333人が正解)
問題の解説
システム開発プロジェクトにおける品質管理は,テスト工程だけで実施するものではなく,要件定義・設計・プログラミング・テストの全工程で行う必要がある. 上流工程ほど品質不良の影響が大きく,要件定義段階でのレビュー・整合性確認や設計段階の設計レビュー,プログラミング段階のコードレビュー・静的解析・単体テスト,テスト段階の各種テスト実施まで,各工程に合った品質管理活動を組み込むことが品質コストの最小化につながる. 単に最終工程のテストで品質を確認するだけでは手戻りが多発し,プロジェクト全体のコスト増・遅延の原因となる.
選択肢ごとの解説
- 正しい. 品質管理は要件定義(a),システム設計(b),プログラミング(c),テスト(d)の全ての工程で実施する必要がある. 上流工程の不備は後工程で大きな手戻りを生むため,要件定義レビュー,設計レビュー,コードレビュー,各種テストといった工程ごとの品質活動が欠かせない. 本選択肢は全工程を含むため最も適切となる.
- 誤り. 設計・プログラミング・テストだけで品質管理を実施するという考え方では,最も影響の大きい要件定義段階の品質管理が抜け落ちる. 要件の誤りや不足は後工程に重大な手戻りを生むため,要件定義工程でもレビューや整合性確認を行うべきで,要件定義を除く本選択肢は不適切である.
- 誤り. プログラミングとテストだけで品質管理を実施する範囲は限定的すぎる. 要件定義や設計段階の品質確保(レビューや整合性確認)がなされないと,コードレベルでどれだけテストしても元の仕様自体が誤っていれば品質を確保できない. 品質管理の対象工程として不十分であるため適切ではない.
- 誤り. テストだけで品質を管理するという考え方は伝統的な見方であり,現代的な品質管理ではむしろ上流工程に欠陥が集中することを踏まえ,要件定義・設計・プログラミング段階での予防的品質活動が重要視される. テスト工程のみに品質管理を限定する本選択肢は適切ではない.
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