解説
正解はア.オブジェクト指向の基本概念はクラス(オブジェクトの設計図でデータと振る舞いを定義)・継承(既存クラスの性質を引き継ぎ機能拡張),カプセル化(データと操作を一体化し外部から隠ぺい),ポリモーフィズム(多態性:同一メッセージに異なる応答)などが代表.データの正規化はリレーショナルDB設計でデータ重複を排除する手法でDB理論の概念,ホワイトボックステストはプログラム内部構造を見るテスト技法.いずれもオブジェクト指向に固有の基本概念ではないため,該当するのはa・bでア.用語の本質的な定義と典型的な対比語を押さえる重要論点.
選択肢ごとの解説
- ア.正解.aクラス(オブジェクトの設計図でデータと振る舞いを定義)とb継承(既存クラスの性質を引き継ぐ)はオブジェクト指向の代表的な基本概念.カプセル化・ポリモーフィズムと並ぶ4本柱の一部で,Java・C++・Pythonなどで実装される.用語の定義と典型的な使われ方を押さえる.
- イ.a(クラス)は正解だがc(データの正規化)はリレーショナルDB設計でデータ重複を排除する手法であり,オブジェクト指向に固有の基本概念ではないため不適.第1〜第3正規形などDB理論の概念でオブジェクト指向とは別領域.設問の主題と異なる領域の概念で答えにならない.
- ウ.b(継承)は正解だがc(データの正規化)はオブジェクト指向の基本概念ではなくDB理論の概念.オブジェクト指向の概念とDB理論を混同しないことが重要で,2つの概念領域を明確に区別する必要がある.用語の定義を取り違えやすい紛らわしい選択肢.対象や目的が設問の条件と異なるため不適切.
- エ.c(データの正規化)はDB理論,d(ホワイトボックステスト)はテスト技法の用語で,いずれもオブジェクト指向の基本概念ではない.基本4本柱(クラス・継承・カプセル化・多態性)と混同しないようにする.別概念であり設問の答えにはならない選択肢.用語の意味を正確に把握すれば誤りと分かる.
ITパスポート 2012年 (平成24年 秋期) の過去問一覧へ戻る・問45