問題本文
新たに考案したアルゴリズムを用いた画像処理のプログラミング作業を,外部ベンダに委託することにした。情報の取扱いについて厳格に管理することを促すために契約書に盛り込む項目として,適切なものはどれか。
選択肢
- ア.開発後の保守体制
- イ.開発体制図
- ウ.システム全体の性能保証
- エ.秘密保持
解説
正解はエ.外部委託に伴い委託先に渡る情報(アルゴリズム・設計書・顧客情報など)の漏えいを防ぐため,委託契約書に盛り込むべき条項は秘密保持(NDA:Non Disclosure Agreement)条項.目的外利用禁止・複製制限・契約終了時の返却義務・違反時の損害賠償等を定めて情報管理の責任を明示する.開発後の保守体制は保守契約の事項,開発体制図は遂行体制の表示,システム性能保証は品質要件の取り決めであり,いずれも情報の厳格管理を促す条項そのものではない.NDAは委託管理の基本としてセットで覚える.
選択肢ごとの解説
- ア.開発後の保守体制は,リリース後の不具合修正や問い合わせ対応に関する取り決めで,継続的なサポート提供の条項.アルゴリズム等の情報を厳格に管理させる目的の条項ではないため設問条件に合致しない.保守契約の項目に近い内容.対象や目的が設問の条件と異なるため不適切.
- イ.開発体制図はベンダ側の開発担当者・役割分担を可視化する書類で,プロジェクト遂行体制を発注者が把握するための情報.情報の取扱いの厳格管理を直接促す条項ではなく,体制の透明性確保が目的で機密保持とは別軸の項目.別概念であり設問の答えにはならない選択肢.
- ウ.システム全体の性能保証はシステムの品質要件(レスポンス・スループット等)に関する取り決めで,SLA的な品質条項.情報の機密管理を促す条項ではなく,完成物の性能水準保証が目的で守備範囲が異なる別の契約条項となる.用語の意味を正確に把握すれば誤りと分かる.
- エ.正解.秘密保持(NDA:Non Disclosure Agreement)条項はアルゴリズム等の機密情報の漏えい・目的外利用を防ぐため委託先に情報管理義務を課す条項.違反時の損害賠償も規定し情報の厳格管理を促す重要な契約条項で必須.頻出論点なので押さえておく重要事項.
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