選択肢
- ア.構成員が,自己の専門とする職能部門と特定の事業を遂行する部門の両方に所属する組織である。
- イ.購買・生産・販売・財務などの仕事の性質によって,部門を編成した組織である。
- ウ.特定の課題のもとに各部門から専門家を集めて編成し,期間と目標を定めて活動する一時的かつ柔軟な組織である。
- エ.利益責任と業務遂行に必要な機能を,製品別,顧客別又は地域別にもつことによって,自己完結的な経営活動が展開できる組織である。
正解
エ. 利益責任と業務遂行に必要な機能を,製品別,顧客別又は地域別にもつことによって,自己完結的な経営活動が展開できる組織である。
解説
組織形態の代表例として,職能別組織(購買・生産・販売・財務など仕事の性質で部門化),事業部制組織(製品別・顧客別・地域別に利益責任を持つ自己完結的組織),プロジェクト組織(特定課題のもと各部門から専門家を集めた一時的組織),マトリックス組織(構成員が職能部門と事業部門の両方に所属)などがある.事業部制組織の特徴は,各事業部が独立した利益責任単位となり,製造・販売・経理等の機能を内部に持つことで自己完結的な経営を展開できる点で,選択肢エの内容と完全に一致する.アはマトリックス組織,イは職能別組織,ウはプロジェクト組織の説明であり,いずれも事業部制ではない.
選択肢ごとの解説
- ア.構成員が自己の専門とする職能部門と特定事業を遂行する部門の両方に所属するのはマトリックス組織の説明.縦(職能)と横(事業)の二重指揮命令系統を持ち,専門性と機動性の両立を狙う組織形態.各事業部に利益責任を集約する事業部制とは異なる類型のため誤り.
- イ.購買・生産・販売・財務など仕事の性質によって部門を編成するのは職能別組織(機能別組織)の説明.専門性に基づき部門を分け,規模の経済と専門特化による効率向上を狙う形態で,経営トップが各部門を直接統括する.事業ごとに自己完結する事業部制とは編成軸も意思決定構造も異なるため誤り.
- ウ.特定の課題のもとに各部門から専門家を集めて編成し,期間と目標を定めて活動する一時的かつ柔軟な組織はプロジェクト組織の説明.目標達成後に解散する一時的編成と動的な人員集約が特徴で,恒久的に独立採算で事業を運営する事業部制組織とは性質・存続期間がともに大きく異なるため誤り.
- エ.正解.利益責任と業務遂行に必要な機能を,製品別・顧客別または地域別に持たせることで,自己完結的な経営活動が展開できるのが事業部制組織の本質.各事業部が独立採算で迅速な意思決定を行え,事業特性に応じた戦略実行が可能になる形態で,大規模多角化企業に多く採用される組織編成として設問記述と完全に一致する.
ITパスポート 2013年 (平成25年 春期) の過去問一覧へ戻る・問22