ITパスポート 2015年 (平成27年 春期) 問27「解を求めるのにシミュレーションを適用する例として,最も適したものはどれか。…」の正解と解説です。ITパスポート試験の「マネジメント系」分野の過去問で、これまでの受験者の正答率は約69%です。
正解
ウ. 商品ごとの過去10年間の年間販売実績額と今後の商圏人口変化の予測パターンから,向こう3年間の販売予測額を求める。
正答率 69.5%(1,421人中 987人が正解)
問題の解説
正答はウ. シミュレーションは現実の事象をモデル化し計算機上で再現することで未来予測や仮説検証を行う手法で, 試行を繰り返すことで確率的な結果や複雑な動的変化を予測するのに有効. 商品の販売実績と将来の人口変化等の予測パターンから3年後の販売予測額を求めるような不確実性を含む予測問題はシミュレーションの典型例. PERT (アローダイアグラム計算), RFM分析 (顧客抽出), 待ち行列理論 (公式適用) はそれぞれ別の数理的手法で, 解の求め方の特徴を整理して区別すべきである. シミュレーションは不確実性に強い.
選択肢ごとの解説
- PERTで作業時間と順序から最短プロジェクト期間を求めるのはアローダイアグラムやクリティカルパス法による確定的な計算であり, ネットワーク上の数理的な経路解析でシミュレーションではない. 解は一意に決まる確定的計算で別のプロジェクト管理手法.
- 購入累積金額・直近購入日・購入頻度からダイレクトメール送付顧客を抽出するのはRFM分析を使った顧客セグメンテーションで, 条件に合致する顧客を抽出する操作. シミュレーションではなくデータ分析・抽出処理であり別手法に分類される. 問題文の条件と完全に整合する適切な選択肢である.
- 過去の販売実績と将来人口変化の予測パターンから今後3年間の販売予測額を求めるのは, 複数の前提条件を変えて結果を試算するシミュレーションの典型例. 不確実な未来の予測に試算を繰り返し最適解や予測値を導くため正答である分析手法. 問題文の条件と完全に整合する適切な選択肢である.
- 平均故障時間・修理時間・担当者数を算出式に入力し平均修理待ち時間を求めるのは待ち行列理論の公式適用であり, M/M/1モデル等を使った確定的な数理計算. シミュレーションを介さず公式で解が出る理論的計算で別手法に分類される. 用語の意味と適用範囲を整理して覚える必要がある.
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