問題本文
ソフトウェア開発を請負契約で外部委託するときに,発注側が行わなければならないことはどれか。
選択肢
- ア.契約前の作業着手の指示
- イ.作業者名簿の提出の要求
- ウ.作業場所や使用するコンピュータの手配
- エ.成果物一覧や納期の提示
解説
正解はエ。請負契約は仕事の完成を目的とする契約で,発注側は何を作って欲しいか(成果物一覧)といつ納品するか(納期)を提示する必要がある。これらが曖昧だと請負契約として成立しない。ア(契約前の作業着手指示)は労働者派遣の偽装請負の典型違反,イ(作業者名簿)・ウ(作業場所・コンピュータ手配)は受託側の責任で,いずれも発注者側の義務ではない.
選択肢ごとの解説
- ア.契約前の作業着手の指示は偽装請負(実態は労働者派遣)とみなされる違法行為になる恐れがあり,発注者がやるべき行為ではない。請負契約は契約締結後に成果物を求める形.
- イ.作業者名簿の提出要求も労働者派遣の指揮命令系統が混在する偽装請負の温床。請負契約では作業遂行者の選定・配置は受託側の裁量に委ねられ,発注側が個別の作業者を指定するのは契約形態違反.
- ウ.作業場所や使用コンピュータの手配は受託側(請負業者)が行うのが原則。発注者が手配・指揮命令する形だと実態は労働者派遣に近くなり偽装請負と見なされる恐れがある.
- エ.正解。請負契約では発注側が成果物一覧(何を作るか)と納期(いつまでに)を提示する必要がある。これにより仕事の完成が定義され,対価が支払われる根拠ができる.
ITパスポート 2009年 (平成21年 春期) の過去問一覧へ戻る・問51