問題本文
プロジェクトの計画段階で行う作業で,プロジェクトで実施しなければならない全ての作業を洗い出し階層構造に整理し,同時にプロジェクトの管理単位を明確化する手法はどれか。
解説
WBS(Work Breakdown Structure=作業分解構成図)はプロジェクトで実施すべき全作業を階層的に分解・整理し管理単位(ワークパッケージ)を明確化する手法。プロジェクト計画段階で作成し、スケジュール・コスト・品質管理の基礎となる。WBSを作成することでスコープの明確化・作業漏れの防止・工数見積もりの精度向上・責任分担の明確化が可能となる。PMBOKでは「プロジェクトチームが目標達成のために実行する作業を分解した成果物指向の階層構造」と定義されている。
選択肢ごとの解説
- ア.誤り。CRM(Customer Relationship Management=顧客関係管理)は顧客情報を管理し長期的な顧客関係を構築・強化するシステム・手法。マーケティング・営業・カスタマーサポートを一体管理することで顧客生涯価値(LTV)を高めることが目的であり、プロジェクトの作業を階層構造に整理する手法ではない。
- イ.誤り。ERP(Enterprise Resource Planning=統合基幹業務システム)は購買・製造・販売・経理・人事などの基幹業務を一元管理するシステム。企業の業務プロセス全体をデータで統合管理することが目的であり、プロジェクトの作業を階層的に分解・整理するWBSとは全く異なる概念である。
- ウ.誤り。PPM(Product Portfolio Management=製品ポートフォリオ管理)は製品・事業を市場成長率と市場シェアの2軸マトリクスで分類して経営資源配分戦略を立案する経営分析手法。プロジェクトの作業内容を明確化・階層化する手法ではなく、製品ポートフォリオの戦略的管理を目的とする。
- エ.正解。WBS(Work Breakdown Structure)はプロジェクトで実施しなければならない全作業を洗い出し、階層的に分解して管理単位を明確化する手法。最下位の要素(ワークパッケージ)の工数積み上げでスケジュール・コストの基礎データが得られ、計画精度向上と作業漏れ防止に効果がある。
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